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さやか(翻訳業)

はじめてレッスンを受けたとき、明らかにノドの奥が拡がった感覚があり驚きました。それは初めての感覚でした。

今まで外側にだけ響いているような気がしていた「声」が、自分の内側の空洞に共鳴し、それから外へと放たれていくのが分かりました。

まるで自分の中に、まるくて、とても広い、宇宙のような空間があるようでした。

それを感じた時、今までふわふわとしていた自分の存在が、確かなものとして信じられ、妙に愛おしくなりました。

声を通じて自分という存在と向き合い、手をつないだ気分でした。

このレッスンを受けて思うことは、人というのは、ひとつひとつ別々の音を持つ楽器なのだということです。

でも、みんなそれに気づいていない。

自分の音を知ることもなく、他人に憧れたり、他人の音を圧迫したり、それに怯えてたりしている。

自分で自分の楽器の音を知り、それを操れるようになることは、相手を認め、受け入れて合奏するための第一歩であり、また、周りがどれほどおかしな世の中になったとしても、力強く、バランスをとって歩いていくための大きな糧となるのだと思います。

私は目下、私の音を探しているところです。


 
 
 


 

 
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